indenkun2の日記

日々のとりとめのない雑感を言語化

サ終してしまうラピスリライツのゲームについて

来月末でサ終してしまうラピスリライツについて、取止めもない雑感を書いていく。

サ終が発表されたときに思うところがあったが少しモヤモヤした気持ちが大きかったので、少し落ち着いた今書いてみる。

別に良し悪しを書きたい訳じゃないく、ただただ雑感を書いて、結局はゲームがサ終してしまうのが残念でならないということを書いている。

ただただ、自分のもやった気持ちを書いて気持ちを落ち着けている。

 

www.lapisrelights.com

 

2020年にアニメが放映されたときに見て、「いいアニメだなぁ」と思った。

折しもコロナ禍で閉塞感を感じている中で、基本的には誰も不幸にならない(途中退場しない)話の作りがとても良かった。

登場人物の特に主人公として描かれるティアラの成長も良かったし周りとの関係性の成長も見られてよかった。

決してすごい成長や変化というわけではないけど少しずつ変化していくのがよかった。

各話でアニメの主人公であるティアラのグループを含めた6組を紹介しつつ、無理なく世界観の説明をしながら、それでいて起承転結を持っていて見ていて飽きなかったし、ソシャゲありきというよりもちゃんとアニメで完結されるように作られているのが良かった。

絵もキレイだったし、絵の演技も演出もよかった。

もちろん声もよかった。

アニメ中の楽曲も良かった。

歌詞もよかった。

特にティアラの独唱から始まるA.R.I.A.がよかった。

オープニングの冒頭、全員が前に手を組んで目だけがそれぞれのキャラクターの色でそれ以外がグレーで描かれ順に出てくるシーンから世界から色づくというのが歌詞や曲の広がりにマッチしていてとても良かった。

手の組み方もキャラクター性を表している組み方で良かった。

全体的に丁寧に作られたアニメですごく良かった。

 

アニメ中で流れない各グループのYou Tubeにアップロードされている公式の楽曲を聴いてもとても良かった。

また、You Tubeで動画を検索するとラピスリライツのアニメ放映よりも前のラピスリライツとしての企画の初期から声優陣がリアルライブを重ねていた様子が公式動画で見ることができ、当時のことは知らないが、丁寧にコンテンツを育てようとしていた様子が見て取られ、少しずつ思い入れが募っていった。

ライブ映像やその前後のコメントでは若手がその時の持つ輝きが感じられて、更に勝手に思い入れが募っていった。

 

なんだか今後の広がりを感じるコンテンツで追いかけていきたいなと思わされた。

 

しかし、アニメ放映当時から大きな不安を感じるところもあった。

最も大きなところとしては、ラピスリライツがソシャゲありき(と思っている)のコンテンツなのに、アニメ放映中にソシャゲのサービス開始に至らなかった点が不安だった。

しかも、アニメ放送終了直後から数ヶ月の間にサービス開始に至るならまだわかるが、サービス開始まで1年以上もかかってしまっていたのは、正直大丈夫かなと思っていた。

途中で開発元が変わったらしいことなどのゴタゴタががあったことも不安を助長させた。

それでも、サービス開始に至ったときには安心したし、声優陣の発表を聞いたときには「よかったなぁ」と素直に思った。

長く付き合っている人(生き残り)がいるコンテンツなのでまぁなんとかやっていけるだろうとか、コンテンツはいいのでなんとかなるだろうとか、そんなふうに思っていた。

 

公開された日からコツコツゲームもやった。

CGのクオリティはまぁまぁ良かったし、バグもあったが操作性も悪いというほどのものではなかった。

ゲーム性は、特につまらないと感じるところもなかったが、それほど苦痛を感じるものでもなかった。

基本的にフルボイスなのも良かった。

キャラの声を聞きたくてやっているところはあった。

 

ただの立ち絵じゃなくCGが動くのもよかった。

ただ少しパターンが少ないかもと思わなくもなかった。

 

ただ、ストーリの部分が微妙だった。

アニメ(や漫画)と異なり、異世界転生した男性の「先生」が主人公として学院で職を得て落ちこぼれクラスの担任となって少女たちと関わっていく構造なのは、予め公式からの情報で知っていた。

しかし、ラピスリライツの知名度を大きく上げたと思うアニメは女子生徒のみで緩い百合的な感じがあって、アニメしか知らないところではその世界に男性が入ることに違和感を感じている人がいて、そういう声があることも知っていたし、たしかにアニメを見たあとだと違和感が(かなり)あった。

しかも、しょうがない部分はあると思うが、男性である主人公に対して登場人物が全体的にチョロインなのがちょっと微妙な気がした。

もちろん説明もあって、主人公と親密度が上がると魔女としての能力が向上するという設定もあって、少女たちは好むと好まざるとにかかわらず主人公との関わりが発生し、主人公と関わる中で惹かれていくという設定になっていた。

ただ、そこで惹かれるまでに至る流れがチョロインだったと感じた。

また、サービス開始までに、かなりの時間を要したのだから、コンテンツを広く周知するに至ったアニメの影響も鑑みて、緩い百合の世界を維持するために、性別を開始時点で選択できるようにしたり、そもそも男性という設定をなくしたり主人公の性別を有耶無耶にしても良かったのではないかと思った。

もちろん男性だからドギマギするという話もあるにはあるが、少女たちの成長に著しくそのことが重要性を持っているかというと、コンテンツとしては少女同士の掛け合いや絡み合いの中で話を展開していくことに無理はなかったと思うし、あまり先生がしゃしゃって出ていかなくても良かったのではないかと思う。

あるいは性別選択できるようにして、会話を中性的にして、勝手にユーザー側にシスターフッド的な緩い百合を妄想させるのもコンテンツとしては悪くない方向性ではなかったのかと思う。

 

あと、オープニングアニメも、演出としてはアニメのほうが好みだった。

ユニット推しなのはわかるが、アニメのオープニングを見たあとだと、うーんって感じだった。

 

あと個人的には特に大変と思わなかったが、イベント等のノルマが重たいという意見もあったようだ。

コツコツやってる勢からかするとそんなに重たいと思わなかったが、ライトにやっているとキャラの成長が追いつかずに大変な場面もありそうで、そこで脱落しそうだとは思った。

 

あとはガチャが少し渋いというか、結局キャラを揃えてなんぼという面があるゲームにも関わらず、なかなかガチャが渋かった。

キャラを着せ替えるにあたってもキャラ専用の衣装はガチャを回してキャラ獲得していく必要があるのだけれど、それもそれで渋めだったので、着せ替えゲームとしても微妙だった。

加えて、用意されている衣装がやや微妙だった。

CGはそんなに悪くないが、もう少し可愛い衣装だったり、世界観に合わせた衣装とかがあったほうが良かったんじゃないかと思う。

また、アニメの話をしてしまうが、アニメ中に出てきた衣装を採用したほうが良かったんじゃないだろうかと思う。

たとえば、これは任意にきせかえができる衣装ではないがストーリ中に時折出てくるレッスン着と思われる体育着も、アニメの体育や野外活動のときに来ていた服のほうが良かったし、制服以外の普段着もアニメのほうが良かったし、最後の方に出てきたティアラのドレス姿は良かったのでこれも実装してほしかった。

あと、着せ替えゲーム的に言えば、アニメ中、ティアラはドレス姿になるときに髪をアップにしていて大変良かったのでゲームでも衣装に合わせて髪型が変わるとか、あるいは髪型だけ選べるとかいうシステムが着せ替えゲームとしては欲しかった。

だって自分好みの髪型した推しみたいじゃん。

 

ゲームがアニメの持つラピスリライツ像を超えてこられなかったのが残念だったなと思った。

 

で、そんな風に思っているうちにゲームの中でのイベントが前にやったイベントのやり直しになったりして、あれあれ調子悪いのかなと思っているうちにサ終になってしまった。

終盤はサ終間近かなと感じさせる雰囲気があったので、「えぇ!?」みたいな意外な驚きというよりも「おもったよりも早かったな」という思いと「なんとか持ち直せなかったのか」「やむを得なかったな」という思いがないまぜになる複雑な気持ちになった。

 

ゲームが公開されるまでの宣伝用の動画や、ゲームが公開されてからの宣伝も頑張っていたのになぁと思ったが……。

 

コンテンツそのものは一応いくつのものメディアで紡がれる物語(各メディアが平行世界)ということになっているのでゲームが終わったからと言ってコンテンツが終了するとも限らないが、辛そうだなぁと思った。

アニメは良かったがゲームがサ終しての2期は……うーん、個人的にはあったら嬉しいが。

コンテンツ好きだったのに残念だな、と思った。