indenkun2の日記

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FF8(FINAL FANTASY Ⅷ)のアーヴァイン・キニアスがガルバディアD地区収容所に収容されなかったのが謎

FF8FINAL FANTASY Ⅷ)はPS版発売日にコンビニで予約購入しプレーしたゲームなのだけれど、その中のキャラクターのアーヴァイン・キニアスのガルバディアD地区収容所での挙動が発売当初(もう20年も前)から謎なのでそのことについて。

 

ストーリーを説明するとネタバレになってしまうので、アーヴァイン・キニアスについてだけ簡単に説明すると、バラムガーデン(傭兵養成学校)所属の主人公一行がガルバディア共和国(実質独裁軍事国家)の大統領の相談役に任命された魔女を暗殺するために主人公と合流するスナイパーがガルバディアガーデン(主人公の所属する傭兵養成学校の系列的学校)に所属するアーヴァイン・キニアスで、魔女には魔法でたまが弾かれてしまうが実際に銃口を向けることになる。

その後、直接戦闘になるが、魔女のHPを0にするか一定の条件を満たすと主人公が魔女の魔法で戦闘に負けたふうなイベントが流れてDisk1が終了する。

で、主人公一行はアーヴァイン・キニアスを除いてガルバディアD地区収容所に魔女暗殺未遂の罪で収容されるのだけれど、ヒロインがガルバディア共和国に対するレジスタンスでありガルバディア軍幹部の娘という複雑な感じでおそらく軍幹部の父親の取り計らいでヒロインだけが収容所から抜け出せる……ようになった時に迎えに来るのがなぜかアーヴァイン・キニアスその人となっている。

 

初プレー時は色々イベントが立て込んでいてそんなに不思議に思わなかったが、あとあとよく考えると

  • なぜ、アーヴァイン・キニアスはなぜ魔女を射殺しようとしたスナイパーであるのに収容所に収容されなかったのか。
  • なぜ、アーヴァイン・キニアスはなぜヒロインをガルバディアD地区収容所からの脱出を幇助する役割を担うことになったのか。

という点が謎。

 

魔女暗殺計画自体はバラムガーデン側が立案したものであり、ガルバディアガーデンは騙されてのせられたというふうに本編中解釈されている気がする。

その証左として、主人公の所属するバラムガーデンとその系列であり主人公一行に合流した1名の出身であるラトビアガーデンがガルバディア共和国より報復の予告なしのミサイル攻撃を受けることとなる。

一方でガルバディアガーデンはミサイル攻撃は受けないまでも、ガルバディア軍にほぼ接収される形でガルバディア共和国に占拠されることとなる。

確かにガルバディアガーデンも一定の罰を受けているが、それでも予告なしのミサイル攻撃を受けるのに比べると遥かにましである。

そう考えるとガルバディアガーデンは主人公一向に謀られたと解釈されるとも言えると思う。

その点から解釈するに、ガルバディアガーデン所属のアーヴァイン・キニアスもバラムガーデンに騙された側であり、情状酌量の余地があり、ガルバディアD地区収容所に終了されなかったと強引に解釈することもできると思う。

また、こうして騙されたとして情状酌量の余地があるとされたアーヴァイン・キニアスは主人公一行と行動をともにしておりヒロインの顔もわかっているため、ヒロイン脱出役に任命された……と解釈することもできそう。

 

ただ、これはいかにアーヴァイン・キニアスが魔女暗殺計画に騙されて同行したと好意的に解釈しても辛いものがあると思う。

まずもって、最初のスナイプ行為は当たらなかったし当てるつもりはなかった、というふうに釈明することもできそう。

1周目のストーリーを軽くなぞるだけだと、アーヴァイン・キニアスは騙されて魔女暗殺計画に参加したと自分が助かるために釈明しそうな軽薄な人物とも捉えられかねないキャラクターを演じている。

ただ、アーヴァイン・キニアス自身はこうした釈明(騙されて魔女暗殺計画に参加したと)を自身でするようなキャラクターではなさそうとストーリーを進めていくか2周目をやると強く感ずる。

大きい力(ガルバディアガーデンやガルバディア共和国の意向)により本人の気持ちは無視されて政治的判断がなされた可能性は否定できない

 

しかし、やはり直接銃口を向けて引き金を引いた(戦闘の口火を切った)アーヴァイン・キニアスの罪は魔女暗殺未遂事件からすると重たいのではないか?

しかも、その後の直接戦闘にもアーヴァイン・キニアスは強制参加、しかも魔女との戦闘は当初主人公と魔女の一対一だったのに、後から駆けつけるという形で参加する。

この戦闘に一緒に後から参加するヒロインはガーデンには所属しない人物でるがガルバディアD地区収容所に収容される。

しかも、後からわざわざ手を回してガルバディアD地区収容所から脱出させようとしている。

確かにガルバディア共和国に対するレジスタンスとして目をつけられていて、魔女暗殺計画にも参加したというのはガルバディアD地区収容所に収容されるに十分な罪を有していると考えることもできるが、これはアーヴァイン・キニアスも同じじゃないかと思う。

しかもストーリー的にはガルバディアD地区収容所への収容は主人公一行が魔女暗殺計画実行直後にすぐに行われ、アーヴァイン・キニアスが脱出の手伝いをしにくるのも直後のようにみえるため、なんだ政治的判断などがあったにせよ、直接の実行犯たちをガルバディアD地区収容所に収容しない理由がわからない。

 

なぜ、アーヴァイン・キニアスがガルバディアD地区収容所に収容されなかったのか。

ストーリー的にはアーヴァイン・キニアスがヒロインを助け、ついでに主人公一行も助けるという流れがあるので、大事な要素なのかもしれないが、別に武器自体は主人公一行が自ら回収するわけで、アーヴァイン・キニアスがいなければ脱出できなかったかというと、他にもストーリー的にやりようがあったのではないかと思う。

20年来の謎。

 

ちなみに発売当初、アーヴァイン・キニアスを勘違いしててアーヴァイン・アニキスと勘違いしていた。